旅ノート

海外旅行で見つけたものの雑記です

海外旅行でパスポートをスリに盗まれた!泥棒対策を考えた

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ポルトガルのリスボンに長期滞在しています。

リスボンに来て1ヶ月半、少し慣れてきたと思ったのですが、やってしまいました。

と言うのも、スリに遭ってパスポートを盗られたんです。

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リスボンはかなり治安のいいところなのでちょっと注意を怠っていた、というのもあると思いますが、ちょっとショックでした。

ということで、海外旅行でスリに遭わないための対策、スリに遭ったらどうするか、ちょっと考えてみました。

スリの手口

それにしても鮮やかな手口でした。

チャックを閉じたカバンの中から、パスポートケースだけを抜き取るなんて…

私自身、まったく盗られた感覚はなく、家に戻ってからカバンを開け、「あれ、パスポートケースがない…」と青ざめる始末です。

私が持っていたのは、縦長のショルダーバッグで、ぐるっと側面3辺に渡ってファスナーが付いているタイプです。

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そして、その時はファスナーの取っ手が側面にあったんですね。

恐らく地下鉄に乗っていた時に(ちょっと混雑していました)、ファスナーをそっと下ろして、中から目ぼしいものを取っていったのでしょう。

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そんなことできる訳ない、ファスナー触られて気付かないはずがない、私もそう思ってました。

でも、人の意識って意外と頼りにならないみたいです。

この動画を見て、私もやっと納得しました(汗)

www.youtube.com

その後にお会いしたヨーロッパ生活の先輩にこの話をしたところ、これまでに経験したスリ(未遂も含む)の話を教えてくれました。

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  1. カフェで食事をしようとして、隣の椅子にカバンを置き、目隠しにと思ってジャケットを掛けておいた。食事が終わってジャケットを取ると、その下にあるはずのカバンがなくなっていた。

  2. 道を歩いていて、ふと道沿いのショーウィンドウを見ると、自分の後ろにぴったり着いて、リュックのポケットに手を入れている男がショーウィンドウに映っていた。ショーウィンドウを見るまで、全く気配は感じていなかった。

  3. バスに乗り込むと、大きな荷物を持った女が自分の前にやってきた。荷物の下から、自分のウェストポーチに手が伸びてきた。ウェストポーチを手で抑えていたので中の物は盗られず、女は驚いて手を引っ込めた。

  4. カフェで友人とコーヒーを飲んでいて、友人が隣の椅子にハンドバッグを置いていた。小さなバッグだったのでテーブルの下に隠れる形になった。店を出ようと椅子を引き出すと、バッグが忽然と消えていた。

  5. 旅行中、バスで宿に向かったところ、宿の人に「カバン切られてるよ」と教えられ、見てみるとカバンの後ろがバッサリと切られていた。幸い、貴重品はインナーバッグで二重に保護していたので、中のものが盗られることはなかった。

要するに、彼らの仕事は相当なプロフェッショナルなので、彼らの犯行に気付くことは到底ムリなんだと分かりました。

紛失届を提出に行った大使館でも、いくつか教えてもらいました。

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  1. リスボンで日本人のスリ被害は3日に1人の割合で発生している。

  2. スリグループたちの中で、「日本人と中国人は多額の現金を持ち歩いている」という情報が広まっているらしい。

ということで、自分なりにヨーロッパのスリ対策をどうするか、考えてみました。

海外旅行でスリ対策をどうするか

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上でも考えたように、プロのスリに気付くのは、どう頑張ってもムリです。

そこで、ヨーロッパ生活の先輩から次の2点を教えてもらいました。

  1. 「スリを警戒している」という無言のメッセージを周囲に発すること。

  2. スリに遭ったとしても被害を最小限に抑える対策をしておくこと。

最初の、「私はスリを警戒しています」というメッセージを発するには、

  1. カバンを体の前に持つ

  2. ファスナーを手で抑えておく

この2点が効果的だとのこと。

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実際にキョロキョロしてスリを見つけようとする必要はありません(そもそも見つけられない)。

スリの方も、わざわざ面倒な獲物を相手に腕試しをするような、そんな愚かなことはしません。

彼らは、「警戒されてる」と分かったらすぐにあきらめて、次の獲物を探しに行きます。

だから、このポーズを解除しないことが大事なんです。

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次に、被害を最小限に抑える方法ですが、彼らは平気でカバンの中に手を入れて(気づかれないように!)きます。

そして、手探りで財布を見つけて、サッと抜き取っていきます。

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それで、対策としては

  1. インナーバッグなどで、カバンに手を入れられても財布を抜き取りにくくする。

  2. カバンの中の、さらにファスナーで区切られた区画に貴重品を入れる。

  3. 貴重品を1か所にまとめない。

  4. 現金は持ち歩かない。

  5. カードを何枚も持ち歩かない。

などが有効です。

大使館の方によれば、現地の人はほとんど現金を持ち歩かないとのことです。

確かにそう言われれば、こちらは街のあちらこちらに小さなATMがあったり、スーパーのレジの横にほぼ必ずATMがあるんですよね。

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これは「現金は必要な時に必要なだけ下ろす」という習慣があるから、なんだろうと思います。

残念ながら日本人の現金好きは、世界の犯罪者の間で有名なようです。

クレジットカードが苦手や嫌い、という方は旅行前にデビットカードを作っておくといいと思います。

参考記事:【海外旅行の達人おすすめ!】Visaデビットカードの年会費・手数料・ポイント還元率を徹底比較してみました

パスポートは本来、旅行中は持ち歩かなければいけません。

ただ、大使館の方によれば、少なくともポルトガルの場合、パスポートはコピーでも問題ないとのことでしたので、これからはコピーを持ち歩くようにします。(スマホの写真でもよいようです)

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この辺りは国によって事情が異なります。外国人への身分チェックが厳しい国などもあるので、不安な方は現地の日本大使館の公式サイトなどで確認するといいかもしれません。

それから、私の今回の一番のミスは、パスポートと運転免許証をパスポートケースに一緒に入れておいたこと。

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私も最初は別に持ち歩いていたのですが、ある時ついうっかりパスポートケースにまとめてしまっていました。

運転免許証はパスポートを盗まれた(紛失した)場合の、第2の身分証明書になるので、一緒に入れておくのは厳禁です。

海外旅行で盗難に遭ったら:まずは警察で盗難証明

何はともあれ、パスポートを盗られてしまったので、再発行をしないといけません。

その前に、まずは地元の警察へ。

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私は家に戻ってから気がついたので、家の近くの警察に行きましたが、大使館の方が言うには、観光地の近くの警察署の方がこの手の扱いに慣れているので、手続きがスムーズに行くそうです。

警察で幾つか質問に答えて、盗難(紛失)証明書を発行してもらいます。

所要時間は30分ほどでした。

日本大使館で紛失届を提出

そして、盗難証明書を持って日本大使館へ行ったのですが、ここで問題が発生。

身分を証明するものがないので、日本大使館に入れません(泣)

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幸い、スマホに運転免許証の写真データが入っていたので、それを身分証明として人道的に中に入れてもらうことができました。

もし、スマホにデータがなかったら、自分が日本人であることを証明する手段が全くないので、かなり大変なことになったと思います。

Minot AFB Exercise-325

運転免許証がない方などは、海外旅行前にマイナンバーカードなど、第2の身分証明書を作っておいた方がいいと思います。

大使館の職員の方から2つの選択肢を提示されました。

選択肢と言っても、自分で選ぶのではなくて、旅行の残り期間によって決まるのですが。

  1. (帰国日が近い場合)紛失届を提出して「帰国のための渡航書」を発行してもらう。

  2. (帰国日が2週間以上先の場合)日本から戸籍を取り寄せてパスポートを再発行する。

最初の「帰国のための渡航書」は即日発給されるそうです。

盗難に気がついて帰国がすぐの場合でも、できるだけ早く警察と大使館に駆け込めば、帰国便を変更しなくても帰れるかもしれません。

私は帰国日がまだしばらく先なので、2番めのプランになりました。

厳密に言えば、パスポートには再発行(再発給)という制度はなく、紛失届を提出して現パスポートを無効にしてから、新しくパスポートを発給する(パスポート番号が変わる)ことになります。

ただ、一般的には「再発行(再発給)」と言われることが多いので、ここでもそう呼ぶことにします。

パスポート再発行プランの場合、紛失届は再発行の申請と同時に行うように指示されました。

これは、泥棒が現金以外のものを放置し、しばらくするとパスポートが警察に届けられたりする事例があるためだそうです。

もしくは、盗まれたと思い込んでて、実は家(ホテル)のどこかに置き忘れてたなんてこともありそうですね(汗)

戸籍抄本を日本から取り寄せる

で、パスポート再発行の手続きに入るのですが、これには戸籍抄本(もしくは戸籍謄本)が必要です。

日本にいる家族に頼んで、戸籍のある役所に行ってもらうのですが、本籍を実家に置いておいて正解でした。

海外に長期滞在するなら本籍地は実家の近くに置いておくのがベストですね。

ただ、戸籍抄本は個人情報なので、たとえ親と言えども戸籍抄本を取るには委任状が必要なんだとか。

もちろん同一戸籍なら委任状不要ですが、私の場合は結婚して親の籍を出ているので委任状なしでは無理でした。

自治体のサイトから委任状をダウンロードしてプリント、記入してEMSで日本に送ります。

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書類1枚送って、EMS代金は約5000円、高い…

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EMSを発送してから追跡番号で毎日追いかけるのですが、直行便がないポルトガルから日本へ送るとなると、EMSでもそれなりの日数がかかるようです。

往復でそれぞれ4営業日ずつかかって結局、戸籍抄本を取寄せるのに10日かかりました。

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パスポート再発給

やっととどいた戸籍抄本を持って、日本大使館に向かいます。

でもその前に、パスポート用の写真が2枚必要です。

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日本大使館の近くの写真屋さんに寄って、「日本のパスポート用の写真」と言ったところ、さっと指示書が出てきました。

私と似たような手続きをする人が多い、ということですね(汗)

大使館に無事に入れたら、まずは紛失届を記入して提出します。

本来は顔写真入りの身分証明書が必要になるようですが、戸籍抄本を持っているのでそれで良いことになりました。

現パスポートのパスポート番号と発行年月日が必要になりますが、分からなければ名前と生年月日から調べてもらえます。

この時点で現パスポートが無効になります。

次に、パスポートの(再)発給申請を記入して提出します。

ちなみに、この日もトラム(路面電車)でパスポートを盗まれた、という老夫婦が大使館に来ておられました。

リスボンのトラムは観光客に人気があって、いつも満員で、揺れが激しいので、スリの格好の仕事場なのだそうです…

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でも無事に渡航書を発給してもらって、帰国便に間に合うとのことだったので一安心です。

パスポートは、提出の翌日夕方以降に受け取れるとのこと。

翌日は時間がなかったので、2日後の午前中に再び大使館を訪れました。

ここまで何度も来ているので、大使館の入り口の人とも顔なじみになってきます(汗)

ビルの入り口のATMで現金を引き出して、大使館でパスポート発行手数料131ユーロを支払い、晴れてピカピカのパスポートを受け取ることができました。

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運転免許証は帰国するまで再発行できません

これでめでたしめでたし、と行きたかったのですが、困ったのが運転免許証。

運転免許証は原則として帰国して本人が免許センターに出向いて再発行を受けないといけないのだそうです。

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ということで、しばらくはこちらで車の運転はできない、ってことですね。

幸いにもリスボンはバス・地下鉄が充実しているので、とりあえずは車なしでも困らなさそうですが、できればどこかで免許の再発行に帰れないかな、と考えています。

まとめ

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ということで、少し高い授業料を払いましたが、今回のパスポート盗難事件から色々と学びました。

  1. スリに勝てると思ってはいけない

  2. パスポートは持ち歩かない

  3. 免許証など第2の身分証明は厳重に保管する

  4. 現金は持ち歩かない

ということで、海外旅行に出かける皆さん、私のようにならないように、ぜひ万全な防犯対策をして出かけてください(T T)/~~